京都のお宿探訪
だったら行ってみたいと思ったのは、注目しているお宿があったから。数年前ある研修旅行でお知り合いになった若女将さんのお宿を訊ねてみたかったからなのです。
「祇をん新門荘」の若女将さんはお若い頃から第一線で活躍されている美しい方で、彼女に会いたくて訪れるお客様も多いとか。いろいろと努力・工夫されている姿を一度現場で拝見してみたかったのです。
とはいえ、ピーク時の京都でお忙しいのはわかっていますから、お会いできればラッキーという気持ちでした。
8時も過ぎてましたが快く迎えて頂き感謝しきりでした。いろいろとお話し伺う事が出来、京都まで来たかいがありました。同じ若女将という立場の方にお会いする事は非常にまれですし、彼女のような聡明な女性が同業というのはなんとも心強いことです。
既存の京都の宿というイメージにとらわれずに新しいものを、彼女だったら作れるでしょう。私もがんばらねばと思いました。
ちなみに彼女のブログは積極的に動かれている様子が伺え、コアなファンも多い人気ブログです。読めばこのお宿に行きたくなる事まちがいなし(笑)!京都にお出かけの際はぜひ。今回は団体旅行でしたので、次回は私も泊まらせて頂きたいなと思っています
京都に行ってきました
地元金融機関の取引先同友会の旅行が今年はなんと「秋の京都」!よく取れましたね~?すごい!と言うくらい「秋の京都」は特別なもの。毎回参加しているわけではないのですが「京都の最ピークとはどんなものか?一回見ておくと勉強になると思うよ」という女将の言葉で行く事にしました。
結果・・・スゴカッタデス。観光地「世界の京都ここにあり」という感じ。今回参加されたのは、ほとんど地元の事業主のご主人や奥様だったのですが、私は「若者こそ今後の為に一度見ておいたほうが良いよ」と言いたい。大変な人の波、波、波・・・。それが2000年の歴史の故であっても、長い間日本の首都だったからとしても、最高クラスの観光地のトップシーズンを見ておくべきだと思うのです。「不景気だから…」という言い訳がきかない現状がそこにあるから。それでも地元のタクシーさんに言わせると「去年の秋より3割減」とのこと。ひぇ~これでも、そうなの?
あと気持ち良い位「観光が主産業」と認識されているところ。京都は様々な美術・工芸品はもちろん科学・産業の面にも多く貢献し、最先端の都市だと思いますが、それでも意識はかなり観光業に傾いています。
まず平安神宮近くでお昼を取って 真正極楽寺真如堂 ⇒ 詩仙堂丈山寺 ⇒曼殊院(ちょっと私用で曼殊院は抜けました)
翌日は京都御所(一般公開日は11/10で終わっていた) ⇒ 東福寺 ⇒ 宇治・平等院 ⇒ 大津・石山寺 のコース。
何処に行っても人人人…。詩仙堂や東福寺は先人達が長い時間をかけて設定した、計算されたような美しい構図。一瞬誰もがはっとさせられる美しさです。でも人で混み合う中流れ作業で見る紅葉はちょっと味気ない。
面白かったのは真如堂。ちょうど「お十夜」結願の日に当たり、結願大法要が行われ僧衆や稚児の「お練り」に出会う事ができました。お稚児さんはがんばって歩いてくる子、バッチリカメラ目線の子、待ちつかれて眠っているのをお母さんに抱かれて歩いてたりいろいろで、ほほえましかった。
源氏物語にも出てくる「石山詣」の石山寺は、まさに紫式部が源氏物語を書いたと言われる所。京都に比べると比較的人が少なく、渋いお寺の雰囲気を満喫できました。
実は女将からどうしても「緑寿庵 清水の金平糖が食べたい」と言われ、京大近くのお店に買いに行きました。行く途中タクシーの運転手さんが「今日は15日だから、百万遍の知恩寺で市が開かれてるよ」と情報を頂き、せっかくだから覗いてみたのです。ここ「百万遍の手作り市」はいわゆるクラフトマーケットで、プロアマ混在で「自分の作ったものを売る市」として有名らしい。バザーとは違うのです。ここが大変面白かった!
「ち江す」さんという作家さんが売っていた、かわいらしい手書きろうけつ染めのうさぎバッグに一目惚れ!15分ぐらい悩んでひよこ柄とりんご柄のポーチと一緒にお買い上げ。線がとってもやさしくてかわいらしいし、染めのグラデーションがとってもきれいなのです。着物にも洋服にも合います。作品としてもステキなので、眺めているだけで満足!1点モノなのに、こんなにお手頃価格でいいのか?とほくほくしながら、ちょっと斜めになってる「てびねりマグ」400円とざらめせんべい100円も入手し、充実した買い物タイムを過ごしました。
天城秋冬の旬!ジビエ料理を楽しみませんか?
そろそろシーズンも中盤戦の天城名物「いのしし鍋」が大好評です!お酒にもごはんにも合う「濃い目の秘伝だれ」が人気の秘密。ぜひお試し下さい。
私も大好きなんです、このお鍋。「いのしし鍋」などのジビエは身体が暖まりますし、美肌の味方「コラーゲン」も豊富に含まれて、なおかつヘルシーという意外にも女性にぴったりのお鍋なのです。ぜひ食べて身体の内側から暖まって下さい★
三島野菜が美味しい季節です!
秋野菜の出荷が最高潮!旨いと評判の三島の野菜。又は「箱根西麓野菜」とも言うのでしょう。美味しい野菜がドンドン出ています。あんまり美味しいので、女将の仕入にも自然と力が入るというものです。
でっかい白菜もそのままで食べられるほど甘い!これを鍋にするのですから、美味しいに決まってます。ニンジンも甘いし、ほうれん草も、春菊も、大根も!旨い!
それと同時に漬物作りも進行中。めまぐるしく剥かれた大根は、ウコンをまぶしてたくわんに。白菜の浅漬けもイケルし、カブのぬか漬けもおいしーい・・・。
おみやげにも良いかもしれませんよ。ご希望の方には場所をお教えします。女将にお尋ね下さいませ。
特別室「館山荘」は昔の情緒溢れる「古いお部屋」です
当館の特別室「館山荘」は特別室ですが、「豪華な部屋」ではありません。
昭和28年に当館の山林から切り出した銘木を使い建築した純和室。木造2階建てに全6室の棟。当館の先代と先々代がある方のお屋敷を模して作ったと思われます。
意匠がものすごく凝っていて面白いというものではありませんが、由緒正しい昔の家屋といった感じでしょうか。その当時最大の大きさのゆがんだ硝子。これを通して見た庭の景色はなんとなく優しく見えるから面白い。銘木の柱はそれぞれに個性的な魅力を発しています。ものすごいインパクトの黒柿の柱もあれば、パッと見て何がすごいのかわからない杉の柱もあります(実はこの杉が一番珍しいのですが)。
お庭が好きな方は1階部分に。遠くを眺めるのが好きな方は2階部分と、おなじみ様にもそれぞれお好みのお部屋があるようです。私共もこの6室を「御宿さか屋の心」と思い大切にしています。
また一方で響きやすい木造建築の為、お子様は8ヶ月の乳児までとお願いしております。あるサイトには「子どもより部屋の方が大切」なんて書かれちゃいましたが、この部屋はお話して理解できる大人の方に楽しんで頂きたいのです(確かに大切にしている部屋なので)。予約の際によく読んで頂ければ、ご理解も頂けるのだろうと思います。
ちなみに御宿さか屋はお子様大歓迎のお宿です。なんせ多くのお礼参りのお子様(ほぼ未就学児)が来館されますし、ご両親も安心できる「響きにくいお部屋」(鉄筋棟)もご用意していますよ。その辺は何十年、いや何百年とお礼参りのお子様がおいでですからね。ある程度のノウハウあります。
また「特別室だから豪華なはず」と思われるのもちょっと違います。当然築50年以上経っていますから古いですよ。しかし畳などはもちろん手入れし入替え済みですし、水周りはシャワートイレもバッチリ完備。
マンションで暮らす時には経験しないでしょうが、庭付きの木造建築ですから雨が降る日は地面の濡れる匂いがします。木造ですから多少機密性に欠ける場合もあります。窓から見る景色はゆがんだ硝子越しです。こんな事もあるこの木造の部屋を、理解して感じ取れる方に泊まって頂けたらと思います。
実は私も時々ふぃっと特別室にひとりで泊まってみる事があるんですよ。感想は・・・マジ最高です・・・。これは泊まってみないと分からないでしょう?ぜひお試し下さい。朝食に起きられないかも知れません。