「な)さか屋よもやまばなし」の記事一覧

御宿さか屋は意外とお子様も多いです【宿のこども対応】

子宝の湯として古来から名高い天城吉奈温泉。『子宝お礼参り』の為、渋い山間の宿ですが意外と小さいお子様連れのお客様が多いです。その数たるやかなりの量に及びますが、産まれてすぐはなかなか出かけにくい様で、年齢も生後1年に満たないお子様から小学生まで様々です。
小さな宿ですから以前は様々な問題点もありましたが、今はお子様連れのお客様が過ごしやすいようにいろいろ工夫を致します。①なるべく音の響きにくいお部屋をご用意する②お食事席を独立式、またはお子様連れ同士で組み合わせる③お食事スタイルのご提案(提供に時間のかかる会席ではなく、一気出しに近い大名焼や猪鍋をおすすめする)④家族で貸切できる露天風呂の充実⑤無料お子様グッズ(イス・スリッパ・食器・ベビーバス・電子レンジなどの貸出)⑥食事が安定しない2才までのお子様用フリーミール(無料ミニカレーライス・事前予約)付きプランの提案⑦夜中でも緊急対応できる病院の確保など
「小さくてもひとりの立派なゲスト」それが御宿さか屋の認識です。ずいぶん前から「施設使用料1,050円」を頂いているのも、無料だといざと言う時『保障できない』事例もあるから。これも過去の経験から知りました。
もし何かお困りのことがあれば、事前連絡やその場でぜひご相談下さい。この吉奈温泉で産まれたお子様も含め、当館の大切なお客様を出来る限りの体勢でお迎えします。
※特にお子様のアレルギー食は、コンタミネーションを含め大変対応が難しく、注意が必要です。栄養士(女将)の観点からも完璧な対応が出来かねる為、気にされる方はご持参をお願い致します。

天城湯ヶ島と文学〜井上靖「しろばんば」

私が子供の頃、一番初めに知った郷土文学はやはり井上靖でした。中学受験のテキストにもよく登場した「しろばんば」や「あすなろ物語」。世に「私小説」は多く存在するでしょうが、これほど有名な作品もあまりないかも知れません。
文中に溢れる郷土への複雑な思い(私にはそう見える)は、この土地に住む子供なら感じた事がある気持ちなのか。読んでいて辛くなる時もあります。しかし総じて「切ないような郷愁」は多くの方が感じるのではないでしょうか。
時々ありませんか?素晴らしい夕焼けを見ていると「どこか分からないけど、どこかに帰りたくなる」気持ちになること。これがマウイ島で見たらこんな感じにはならないのですが。この郷愁に魅せられて人は集まるのかも知れません。
天城においでの際はぜひもう一度「しろばんば」を読んでからお越し下さい。天城を心から堪能することが出来ると思います。
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伊豆ならでは?効果抜群!吉奈温泉・湯治日記

omansan-buro-DSC_0223.jpg以前ブログでウチの女将と「吉奈温泉・湯治実践中」と言いましたが、けっこういい調子みたいです。時間の許す限り(お客様のいない時間に)大浴場「お万さん風呂」の源泉掛流し温泉に浸かる浸かる。お風呂会議しながら出たり入ったり2回ぐらい繰り返します。
先日女将が主治医に検診に行きましたら「アレ?数値が良くなってる」と言われ、コーフンして今湯治してるんですーと報告したそうです。信じてない訳ではないけど、もしかして結構効果的?伊豆でもかなり古くから愛された吉奈温泉。あなどれません…。健康増進にも効果的な伊豆の温泉にどうぞお出で下さいね

さか屋は修善寺駅からわずか15分!修善寺観光も♪

さか屋の最寄り駅は修善寺駅、JR三島駅で乗り換えて伊豆箱根鉄道駿豆線の終点です。タクシーなら15分、路線バスなら20分あればさか屋に到着します。駅から修善寺の温泉場までもバスで10分ですので、あまり変わりません。
中伊豆の交通は不便というイメージですが、修善寺駅からは15〜20分おきに1本天城湯ヶ島方面行きが出ていますし、修善寺温泉方面は5分おきで、全く問題ありません。2〜3名のバスの旅なら「天城路フリーパス」1900円(2日間乗り放題・東海バス修善寺営業所で販売)は必携ですね!修善寺温泉も範囲内です。
もちろん車があった方が断然行動範囲は広がります。4名以上ならタクシーもおすすめ。3回以上乗り降りするなら、単体の路線バス運賃よりオトクな場合があります。さか屋では行程もご相談にのりますよ。

哀悼…青島幸男さん…さか屋と「あおちゃん」

aoshima-3.jpg前都知事の青島幸男さんがお亡くなりになりました。なにげなくニュースを見ていたら「あ、青島さんが亡くなったの!ウチの常連さんだったのよ」って初耳です!おかみさん!
でも…そう言えば少しだけ記憶が…。小さい頃やけに「意地悪ばあさん」のマンガがあったり、ドラマも見ていたような。
さか屋では「あおちゃん」と呼ばれていた青島さん。議員になられた時は毎年議員会館まで遊びに行った(!)そうで「あおちゃ〜ん!来たよ〜」「あ〜さか屋さ〜ん!よく来たね〜」の状態。お人柄も大らかな方だったようですね。ウチの大女将は彼が都知事になった時「あおちゃんが都知事じゃ世の中オワリダ」と失礼なことを言ったとかイワナイトカ…。現在の広々露天つき特別室「館山荘・楓の間」がお気に入りの部屋。そこで「意地悪ばあさん」の撮影も度々行われていたようです。
長年さか屋を愛して下さった方がまたおひとり鬼籍に入られ、昭和が過ぎていくのをひしひしと感じる年の瀬。あおちゃん、楽しいひとときありがとうございました