「な)さか屋よもやまばなし」の記事一覧
豪雨になぜか強い・・・?
最近はゲリラ豪雨とか言いますね。いきなりどどっと降って、あっという間に溢れて水害になってしまう現象です。先日の豪雨が紅葉の一部ももぎ取るようにして去っていきました。穏やかになった川に目をやると、澄んだ水の底に真っ赤な紅葉が溜まっていました。
造り酒屋から転業して400年以上も宿をやってますもので、さか屋は古い旅館です。しかしながら、意外にも天災に強いみたいです。だからこそここまで持っているのかも知れません。
天城はご存知の通り雨の多い土地で、TVで良く聞くの降雨量の計測地になるほどです。天城山が高いのでそこに雲がぶつかり雨を降らします。今でも語り継がれる昭和30年代の「狩野川台風」では多くの被害と被災者を出しました。その際治水工事を多く行った為、その後天城地区で大きな水害が出たことはありません。
多量の雨がどっと降っても、山間をだだっと駆け抜けて最短距離で狩野川に抜けていく感じです。
吉奈温泉も川沿いに宿が3軒佇んでいます。どの宿も川の借景を愛でながら、川と隣接しているのですが、大雨の降る夜は確かに不安です。自然は大きな威力を持って大量の水と共に大岩を転がして行きます。その眺めは恐ろしくもあり、また自然に対する畏怖を再確認する瞬間です。
ま、邸内を1級河川が通り、館内に居ながらにしてじっと川面を見つめる構造の建物なんて、現代では建築許可が下りませんね(笑)不謹慎かもしれませんが、とっても面白くてじぃぃっと見ちゃうんですよ。
田舎の子はこういう自然の姿を目の当たりにしているので、意外と慎重派です。地元の子供は上流の「吉奈川」で遊んでも「狩野川」では泳ぐことはまれです。「狩野川」は大きくて危ない川だという認識があるのです。他県ナンバーの車が狩野川の川原に水遊びに来ていることがありますが「あれは大丈夫なのかな?」と思っている地元民は少なくないでしょう。
なのでお客様方、雨の日もある意味とってもスペクタクルなショーが見られるかもしれませんので、吉奈温泉おすすめです。
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源泉掛け流しの湯を守る・・・湯守の取り組み
吉奈温泉の一番の魅力はやはり温泉。
温泉は自然のものなので、その日の気温によって温度が変わります。肌寒い季節になると、当然温度が下がります。湯の温度が下がるというより、冷たい空気にさらされて温度が奪われてしまうのです。
当館の25代目湯守は専務なのですが、夜中12時が彼の仕事時間。毎晩一番最後に湯に浸かり温泉チェックをします。温泉のコシ(新鮮さ)とか温度とか、良い状態かどうかをいつも気にかけています。もともと加工せずそのままの温度で入浴できる温泉というのは、珍しいものなんですよ。それだけ温度は低くなりがちで、毎年冬季は悩み時でもあるのです。
もちろん一番カンタンな解決策は「循環・加温をすること」。でもそれをやったら温泉の価値ががた落ち。循環・加温をしない貴重な温泉を守るのが、彼のポリシーなのです。
そのためウザイぐらいに相談されます。私もいろんな手を使って情報を仕入れます。ある時「湯の温度が低いとお客様から言われるが、限りある資源である源泉をいくらザバザバ入れても、表面積があるのでは40度〜39度以上上がりようがない。下がるからふたもやむをえず。いっそのこと冬季は露天風呂を閉めるか」と相談がありました。2006年の終わりのことです。
2006年の終わりに当館は初めて露天風呂客室を作りました。効率よく冬場の源泉温度を保つ為に「ふた」を作ろうと考え、いろんな宿の露天風呂付き客室のフタを見てきました。風呂じゃなくてフタです。
昨年「旅館同士のサイト」上でやはり冬場の露天の温度の話になって、よく一般家庭で使う銀色のお風呂シートの話になりました。あれは良いんだけど頻繁に使うと銀紙が取れてきて、湯船に大量に浮かぶという事態になる。コストを考えるとプチプチが一番良い、と知恵をもらいました。
そっかー、でもプチプチだけじゃ見栄えが悪いなあと思っていたら、なんと専務が手作りしてきたのです。すだれにホチキスとグルーガンでプチプチを止めた手作り風呂フタ!これは今広々露天風呂付き特別室の露天風呂に使っています。特別室は貴重な年代もののガラス戸なので、木でふたを作ってガラスを割りでもしたら大変、という配慮の上にそうなったようです。
いろんな試行錯誤の上にお客様をお迎えしています。湯の温度ひとつでもキープするのは大変…。
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アメニティって?
最近「浴場のアメニティがもっとあってもいいと思う」とお客様から言われました。
イマイチどういう意味なのかわかりませんでした。
現在大浴場には以下のものが置いてあります。
脱衣所
①綿棒②かみそり③ドライヤー④クレンジングオイル⑤化粧水(共に無印良品)⑥ハンドソープ⑦シャワーキャップ
浴室内
①ボディソープ②シャンプー③リンス④洗顔用石鹸⑤白いボディ用石鹸
けっこう考えて置いているのですが、何が足りませんでしょうか?
ブラシ・かみそりはお部屋にセットされてますので、脱衣所においても無駄になるかと思って、置いていません。あまり商業主義が前面に出た売店商品は置きたくありません。
う〜ん…。
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秋冬の露天【オリオン座風呂】は「当然」ぬるいデスヨ?だって源泉100%ですから
秋冬の露天風呂【オリオン座風呂】は心して入って下さい。
さか屋のポリシーは『加温・加水なし!源泉100%』です。吉奈温泉の本来の温度のまま、加工せずに注ぐことで、温泉本来のミネラルや成分を保持したままお客様に提供できています。
野外において、大きすぎる湯船は当然湯温が下がります。この露天風呂を作った当時は団体旅行時代の始まりの時代。循環・加温して温度を上げるのなんて、当たり前の風潮です。その為循環・加温して温泉成分もスッカスカの「温度だけちょうど良い温泉」に作り上げていた訳。
さて、皆様はどちらが良いですか?
あくまで「源泉100%」に惹かれてきたのだから、充分な温泉成分を持った極上の源泉に浸かりたい。その為には多少温度が下がっても、加温・循環はしないほうが良い。
かたや、
温泉は「熱くなきゃ温泉じゃない!」成分がスカスカでもあくまで自分に心地よく、丁度良い温度で浸かれればそれで満足。自然を曲げてでも心地よい空間を作るべき。
さか屋は前者の立場をとっています。もちろん【オリオン座風呂】以外の湯船は、丁度良い湯温度に調整が出来ています。しかし【オリオン座風呂】ほど大きな表面積を持つ、しかも野外風呂の温度を上げるには、絶対にバンバン沸かさなくてはなりません。
温泉は自然からの授かりものです。その自然を曲げてまで、人間好みに変えようという時代は終わりました。自然と人間のニーズが合ってないのは【オリオン座風呂】だけですから、
寒がりの方はこの露天風呂に入るのを絶対にご遠慮下さい。
「温度が低いとわかっている湯に自ら浸かる→文句を言う」方もおいでですが、それは当館の方針と違う使用方法なのです。そこには大きな矛盾があるのですヨ?
露天風呂を適温で楽しみたいなら、表面積が少なく、フレッシュな源泉が多めに注がれる貸切露天へどうぞ。「酒樽の湯」もしくは「はなの湯」です。屋根や覆いのある「白藤の湯」も温度が下がりにくくておすすめです。
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かなり盛り上がる?!さか屋でのご宴会は
さか屋にはこんな感じの宴会場もございます!
レトロでしょう?かつ正統派ですね。
意外に立派な「書き割りの松」が私のお気に入り。今時ここまで書き込んである舞台もあんまり見ないです。大きな旅館さんだとスポンサーについてもらって(お酒のメーカーとか)宣伝入りの緞帳があったりしますよね。
実はこの松、某国営放送の舞台専門の方にわざわざ書いてもらったもの。この前の図柄は一度酔っ払って大暴れした大学生が派手にぶち破ったことがあり、ウン百万円の修理代を大学ゼミ皆さんでお支払い頂いたとか(苦笑)。気の毒ですが、そりゃそーです。
ここでこの度、結婚式の2次会が行われました。
主役はなんと この2人!
あっ、写真が違った…。
ゲストの方でした。でもかわいいですね。初対面ですが、すっかり仲良しです。
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