「は)伊豆のほほんだより」の記事一覧

東名も一部を残して開通!

本日を持って東名高速道の一部を残して開通となり、地震被害についてはひと段落となります。
今回の地震を経験して「良い教訓になった」と言うのが正直な感想です。普段から地震災害を想定しながら生活している静岡県民ですから、いつか来ると言われる「東海地震」への注意喚起になった事でしょう。

「東海」備えしっかり 静岡6割「家具固定」(2009/08/12 15:53更新・産経新聞) 11日早朝の大地震に見舞われた静岡県では、交通網が一時マヒしたり断水が相次いだりするなど市民生活に大きな影響を与えた。ただ、死者は12日午前10時15分現在、1人にとどまっており、建物が全半壊するなど甚大な被害もなかった。(中略)  平成19年度に県が行った県民意識調査で「東海地震に関心がある」と答えたのは95%。「一部でも家具を固定している」と回答したのは63%と、他の自治体に比べ「かなり高い水準」(県)を維持している。
県の対応も素早く、地震発生直後の午前5時半に災害対策本部を設置。6時には川勝平太知事をはじめ各部局長が出席し、本部員会議を開いた。
富士常葉大大学院環境防災研究科の重川希志依(きしえ)教授(都市防災)は、今回の被害状況や県の対応について、「東海地震に備え、構造物の被害抑止対策がしっかりしていた。阪神大震災以降、行政側が地震後の対策を意識して訓練を重ねてきたことも素早い対応につながった」と評価した。

大きな被害が無いのは普段の心がけのおかげでしょう。皆様から心配のメールやお電話を頂きましたが「東京でも震度4であんなに揺れたんだから震度6の伊豆はもっとすごかったんでしょうね」と言われ、ある意味想定内なので「そんなにスゴクはないですよ」とつい答えてしまいます。
地震直後に公共放送を含め、マスコミから3回以上お電話があり「そちらの被害状況は」と聞かれました。特段お伝えする事も無いというと、ちょっと残念そうでした。報道関係の方は被害を探し回る傾向があり、現地の者としては報道自体がかなり過大だと感じています。
伊豆から見ていると「静岡県中西部の方が東名の崩落や屋根が落ちたりなどで大変そうだな」と思っていたのです。そこで静岡市内の友人に電話をしたら「こっち(静岡市内)はたいした事ないけど、伊豆は大変そうな感じじゃない?」!!!
つまり地震想定内の静岡県民にとっては、どこでも被害はほとんど無いに等しいのです。と言う事はマスコミが同じ被害を報道しているだけ…。だって東名道とかビールケースとか同じ映像しか見ませんものね? 以前どこかの地震の時、あるマスコミが「本屋の本を買い切りわざと散乱させて写真を撮り、被害を捏造」したことがありました。静岡県は【観光県】ですから自らの被害をお客様に「正確にお伝えする義務」があります。それ以上でもそれ以下でもありません。
13年前「伊豆半島東方沖地震」の時の「マスコミによる『風評被害』」は今でも伊豆の人々の頭から離れる事はないでしょう。じゃらんネットなどを見ると多くの施設が「被害なし」と報告しています。今は個人が情報を正確に発信できる時代になりました。小さな宿からしたらマスコミに対向出来る唯一の手段。どうぞ参考にしてください。
後述:ちなみに愛読している「超」地元紙の「伊豆日日新聞」では8/12のみ地震の報道あり。8/13は地震の「じ」の字も見当たらず…。こんなもんです。

明けましたっ!東海地方が昨年より22日遅れの梅雨明け

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ヒグラシが鳴いています

連休も終わりちょっと一息つける様になりました。おいでの皆様には楽しんで頂けたら良いのですが。ありがとうございました。

日中は暑い日が続きますが、ちょっと夕暮れ時になるとヒグラシが「カナカナカナ・・・」と鳴いています。先日も夕暮れ時の小鳥の鳴き声があまりにはっきりとしていたらしく「これはテープ?ですか?」と質問を受けることも。動画に一生懸命録音しておいででした。
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↑ 昔の家屋を移築したレストランで。「カオナシ」が入ってきそうな縁側です。

ヒグラシが鳴くとやはり本格的な夏が来たなと感じます。子供達の声が響くプールに盆踊り、花火、ラムネなど、夏の情景が自然に目に入りますね。

私事ですが、幼い頃とても仲良しだった幼馴染が今春あちらに逝ってしまい、初めてのお盆を迎えます。最近ふっと気づくと彼女の事をよく思い出しています。夏の情景は全て、幼い頃の楽しい思い出と重なるからでしょう。生きているうちにもっと会いに行けば良かったとつい思ってしまいます。また、今ついつい不義理をしている大切な友達にも会いに行かなくちゃとも思うのです。

ミンミンゼミもずーっと聞いていると、なんだかうるさく感じなくなりますよ。天城はご存知の通り「森の町」で、涼しいスポットも点在しています。セミの声を聞きつつ、マイナスイオンたっぷりの涼しい滝めぐりもおすすめです。サントリー伊衛門のCM撮影が行われた清涼感溢れる渓谷を歩くのもいいかも。さか屋のプールでのんびりと昼寝&日光浴もけっこうイケルそうですよ(笑)。海の近くでさんさんと日差しを浴びるのも良いですが、山あいの田舎で自然に包まれながらのんびりと過ごす夏もおすすめです。

お越し頂いた皆様へ…心から感謝申し上げます

この4月から6月にかけて、当館の女将が骨折し、皆様にお会いできなくて失礼いたしました。にもかかわらず5月末日のTV放送もあったためか、6月は多くのお客様においで頂けて本当に感謝申し上げます。

4月の初め、女将は骨折したベッドの上で途方に暮れていました。このご時勢に女将が現場に居なくて乗り切れるのか?果たしてお客様にご満足頂けるのか?女将が突然就業不能となってしまったので、スタッフ一同非常に緊張致しました。が、そのおかげで一人一人の能力はムリヤリにでも引き出され成長を余儀なくされました。ずっと女将頼りだった部門についても、スタッフ自身でもきちんとフォローが出来るようになった為、無駄が少なく且つより機能的になったように思えます。女将の怪我でスタッフ各々が出来る事を再認識できました。これも温かく見守ってくださったお客様のおかげと、心より感謝申し上げます。

御宿さか屋は古い宿ですが、古い宿だからこそ常に新しい風を吹き込まなくてはなりません。こんな小さな宿が現在でも生き残って来れたのは「旅館らしい古い考え」をいち早く改め、お客様に納得して頂ける様な【内容】と【価格】を考慮した結果ではないかと思います。玄関に仲居がずらっと並んでお迎えするような人的な見栄えよりも、料理の質や味・風呂の源泉提供といったお客様に直接還元できる事を大事にしてきました。当館のスタッフは一人一人が一生懸命働いています。

余談ですが、よく「人手が足りない」と言いますが、当館はそうは思いません。人手なんて有り余るほどあってはいけないのです。その人件費はお客様の支払われる価格に必ず反映されるはずですから。

TVをご覧になったお客様には「地味だけど食材にこだわった料理を出す宿があるらしい」と知って頂けただけでも、大変ありがたい事だと思っています。今回の女将の骨折は試練でしたが得るものも多かったと思います。また最高のタイミングで放送して下さった関係者の方々にも心より感謝申し上げます。神様って居るんですね…と思いました。ありがとうございます。

御宿さか屋は今後も新しい事を取り入れつつ、古いものを守っていこうと思います。旅館としては珍しい事もあるかとは思いますが、これも成長の過程と見守って下さるお客様のおかげで続けてゆけます。今後ともどうぞご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。

凝ったご宴会は私の楽しみです♪

ときどきご宴会が大変ステキなパーティーに変貌している時があります。お世話している私達も思わず大笑い…なんてのは珍しいので、今回は写真でお伝えしましょう。

これなんだか分かりますか?
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大人用のベビー帽子とライオンさんよだれかけ(笑)。お手製です。

会長さん(女性)が凝る方で、ベビー帽は「いったいなんに使うのよ~?」とお友達に怪しまれながら発注したそうです。よだれかけは市販されているものに、手書きのイラスト入り。きゃわいぃ~でしょう?

んで、これを誰がつけるかと言いますと、おおよそ60歳を越えられたその土地の名士の方々ですね。これがまた似合うんですよ!ホント。還暦の赤いちゃんちゃんこより、ベビー帽子とよだれかけにすべきでしょう。

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それで、飲物はコレです!『特大哺乳びん』中身は高級ウィスキー入り。某クラブで見つけて無理やり譲ってもらったフランス製。やっぱり外人はしゃれが効いてるね?小物から演出まで「ここまでやるか?」の徹底ぶりに、一流の方々は遊びも一流なのねと思い知った夜でした。