「は)伊豆のほほんだより」の記事一覧
イマドキの研修旅行とマネージメント力
夏の終わりにお迎えしたお客様は、美容関係の会社様の研修会でした。
30~40名ほどで会議と勉強会を1日中カンづめでされると言うご要望。6時に会社が終わってから貸切バスで社員さんをがーっ乗せて、途中高速道路のSAなどで夕食を取りご到着は9時半ごろ、1日目は夕食なし。
2日目は朝7時に朝食です。女性が多いので朝の支度にお時間がかかるとの事で、研修会スタートは9時から。12時になったら宴会場にて「ハンバーグ目玉焼きのせ定食」お味噌汁付きをご用意。
1時まで休憩してまた研修会で5時まで続きました。皆様お若い方が中心でしたが、とても熱心に研修・会議に参加しておいでです。素晴らしい社員さまばかりで羨ましくなったほどでした。
夜は無事に研修が終わった事を祝して6時から「大宴会」です。2時間ほど楽しまれました。その後はカラオケしたい方・お風呂に入りたい方・もう寝たい方…と思い思いに過ごされたようですよ。
3日目はもう研修はなし。朝8時に朝食を食べて、9時には当館近くの体育館に向けて出発。なんでも親睦を深める為にバスケットボールのリーグ戦をするとか。おお!さすが若者がピチピチしている会社様ですね。当館のバンを含めジャンボタクシーに分乗してお出かけになりました。
幹事様を含め、なんとも爽やかな方々だったので、私共もお迎えして嬉しかったです。また考えさせられたのも事実です。
いまどきの会社員の方々はこんな風にマネージメント力があるのかも知れません。旅行会社を使わなくても(もちろん手数料はバッチリ上乗せされますから)コレだけの研修旅行を企画して実行に移せる事は、実は並大抵の能力ではないのです。旅行会社はコレでごはんを食べてるわけですし。
しかもご自身の通常の仕事はこなしつつ、さくさくっと研修旅行の手配が出来るのですから、やはり特殊能力と言えるでしょう。しかし、事実として若い世代にはネットが浸透し、既にそれを道具として実用できると言う事。これはやはり大きな事です。社会を引っくり返しかねない事件、少なくとも旅行会社にとっては存在意義を問われるような事です。消費者がここまで進んできているのですから、当然今までのような業務が仕事とは言えなくなりつつあるのです。
当然、御宿さか屋もネットでもグループ旅行のご手配を受付けています。当館はあまり大きくない宿ですから、お客様のニーズに合わせて小回りが利くことが強みでしょうか。今回のように体育館の予約からご昼食、観光の手配、ご滞在中の交通手段(タクシー・現地貸切バス)まで総合的にお手伝いできます。しかも旅行会社のように手数料は頂きません。全てご相談して一番お客様に合うように手配いたします。←これが、私が長年営業に出かけて身についた特技ですから、どうぞ遠慮なくご相談下さいませ。
上の会議室は↓こんな風に大きくすることも出来ます
いろんな使い方が出来ます。なんでもご相談下さい。
シルク・ドゥ・ソレイユ【ZED】
「シルク・ドゥ・ソレイユの【ZED】を見に行く」なんて粋な日帰り旅を企画したのは信金の同友会。この地域の事業主さんと一緒に年に一回出かけるお楽しみ会です。
この話を聞いたとき、私はいちもにもなく「絶対行く!」と返事をしていました。が、当日風邪を引いたことと用事があったので、代わりに女将に行って貰いました。女将にもたまには本物のエンターティンメントというやつを体験してもらうのも良いかと思ったのです。
「シルク・ドゥ・ソレイユ」とはサーカスの粋を大きく越えたカナダで設立されたエンターティンメント集団。その芸術性の高さから世界中で幅広い人気を博しているのです。小さい頃サーカスは見た事がありますが、最近は機会もなくなりました。もちろんこれはサーカスって言ったらサーカスだけど、メダリスト級のキャストがバンバン参加しているし、その独特世界観もちょっと違う。エンタテ界のメッカはやっぱりラスベガスですが、そこの超高級ホテルとかで常設公演してるのが「シルク・ドゥ・ソレイユ」なんですね。なるほど。
その超一流のショーを田舎の人々が見に行ったわけです。女将には「これはすごいショーだからぜひ行ってください」と言い含めました。帰ってきて女将はコーフンしながら「すごく良かったよー!人工美の極致って感じだね」と言っていました。うーん!次は私も行くぞ!!
実は女将はまだ足が完全ではないので、ちょっと心配していたのですが、車椅子も貸してくれたり親切だったそうです。これからの時代はどんどん車椅子でも出かけられるようにならないと、まだまだ元気な人達の楽しみを奪ってしまいかねませんね。これからも女将は遠出が車椅子になりそうなので、携帯車椅子を買うしかないなと決心しました。
周りの人の中には必ず素直じゃない人も居て「全然たいしたことなかった、どこどこのサーカスは象が出たのに、これは動物が何にも出ないじゃない」とかなんとか。ひー!動物が出ないからダメだってサー…「パリのムーランルージュの方がすごい」とか言っちゃう人も(比べるところが全く違う…)。モノを知ってるんだか知ってないんだか…?理解に苦しみますが、とりあえず芸術作品には素直に感動したいものです。
「ほぼ日」でおもしろく紹介されていたので、ますます見に行きたくなってしまいました。次こそは!!
陶芸家の郷・吉奈温泉ではじめての陶芸体験を!
吉奈温泉はかつて3人も陶芸家さんが住んでいたこともあり、アトリエも近くにございます。せっかくのお休みです。日常生活からぐんっと離れた創作活動をしてみるのも良いのではないでしょうか?
一番気軽に体験できるのが、当館から歩いて10分の『天城宏山窯』。話し好きで気さくな陶芸家・高木通宏先生が、親切丁寧にお教え下さいます。
陶芸にかかる時間は人によってまちまち。気軽に20分程度で完成の方もいればじっくり時間をかける人も。
高木通宏先生の作品と同じ良質の土を使うので、出来上がりはそれなりに立派な作品に仕上がります。旅の良い思い出になります。
大名焼には衣装もございます
何のことやらさっぱりでしょう。実はさか屋の名物『大名焼』には特製の衣装がご用意されてるんですよ。ホラ!
ざっと30年ぐらい前の宴会風景ですね。打ち掛けとかつらはやりすぎなので省略しますが、ちょんまげとかみしもエプロンはあります。けっこう油がはねる料理なので「油よけ」実利も兼ねてます。
最近のお若い方は「あくまでも自分を失いたくない」らしいですが「郷に入っては郷に従え」の故事にもあります。旅に出た時ぐらい変わったことも挑戦してみてはいかがでしょう?
ちなみに、女子からすると多少ユーモアを解してくれる男性の方が、魅力的だそうですね★
米高級ホテル、五つ星返上へ
ある方のブログで見つけた記事を読みました。
米高級ホテル、五つ星返上へ 宿泊料下げ優先(2009.8.29 09:13産経ニュース) ホテル業界で最も業績不振が目立つ高級ホテルチェーンが、苦労して手にした「星」を返上することを検討している。手元資金の確保が狙いだ。
メンツよりも実利を取ったシビアな選択が垣間見れますね。さっすがアメリカ。ばっさり感もすごいです。けっこう努力して手に入れた★だけど、お金がなくちゃ始まらないと言うわけ。まぁ、この★を維持するために過剰投資をして、会社が傾いてしまったら元も子もないのです。
これは日本における旅館とJ○Bアンケートの関係にそっくり。 J○Bのお客様だけに実施したアンケートに基づき、その中で高得点の宿だけをいわゆる「90点以上の宿」とする。そういう「J○Bだけに評判の良い旅館」を羅列し、ほぼそこだけを販売するのがJ○Bです。
このアンケートで高得点を取るため、無理な過剰投資を長期間に渡り強制せざるを得なくなった旅館が、ここ数年間に少なくとも二十軒以上消えていきました。何でここがダメになるの?と疑問の湧く、全部アンケート上位の宿です。
そもそもこのアンケートは「自分が支払う金額は関係なく、なんでもかんでも良ければ良いほどOK」という大変主観的なアンケートを客観化して、勝手に点数を付けるという失礼なシステム。これを施設に強制している事自体がおかしい。 おかしいと思う前にアンケート自体に振り回されて、(違う方向を模索するべく)自らを省みる機会を逸してしまった企業が、生き残れなくなっているのでしょう。
米高級ホテルはそれを回避する為に、★はお返しするんでしょう。いやーシビアです。というより健全な方向です。私だったらアイスペールが何で出来ていようと関係ないし、プールの温度を1度下げても大丈夫。「サービスが多少あっさりする事で、値段が下がるならホテル利用者は喜ぶのでは」と書かれています。そう、何よりホテル(企業)の存続が大事なのです。
この仕事は、お客様個々をおもてなしする仕事です。しかしお客様と直接関係のないところで、種類の違うお金が掛かっていることもあります。特に大きな企業はそこから抜け出せないことが多い。さっすが自由の国アメリカ、大きな企業でも軽やかな身のこなしです。このように、時には原点に戻る事も必要ですね。