「は)伊豆のほほんだより」の記事一覧
三島野菜が美味しい季節です!
秋野菜の出荷が最高潮!旨いと評判の三島の野菜。又は「箱根西麓野菜」とも言うのでしょう。美味しい野菜がドンドン出ています。あんまり美味しいので、女将の仕入にも自然と力が入るというものです。
でっかい白菜もそのままで食べられるほど甘い!これを鍋にするのですから、美味しいに決まってます。ニンジンも甘いし、ほうれん草も、春菊も、大根も!旨い!
それと同時に漬物作りも進行中。めまぐるしく剥かれた大根は、ウコンをまぶしてたくわんに。白菜の浅漬けもイケルし、カブのぬか漬けもおいしーい・・・。
おみやげにも良いかもしれませんよ。ご希望の方には場所をお教えします。女将にお尋ね下さいませ。
特別室「館山荘」は昔の情緒溢れる「古いお部屋」です
当館の特別室「館山荘」は特別室ですが、「豪華な部屋」ではありません。
昭和28年に当館の山林から切り出した銘木を使い建築した純和室。木造2階建てに全6室の棟。当館の先代と先々代がある方のお屋敷を模して作ったと思われます。
意匠がものすごく凝っていて面白いというものではありませんが、由緒正しい昔の家屋といった感じでしょうか。その当時最大の大きさのゆがんだ硝子。これを通して見た庭の景色はなんとなく優しく見えるから面白い。銘木の柱はそれぞれに個性的な魅力を発しています。ものすごいインパクトの黒柿の柱もあれば、パッと見て何がすごいのかわからない杉の柱もあります(実はこの杉が一番珍しいのですが)。
お庭が好きな方は1階部分に。遠くを眺めるのが好きな方は2階部分と、おなじみ様にもそれぞれお好みのお部屋があるようです。私共もこの6室を「御宿さか屋の心」と思い大切にしています。
また一方で響きやすい木造建築の為、お子様は8ヶ月の乳児までとお願いしております。あるサイトには「子どもより部屋の方が大切」なんて書かれちゃいましたが、この部屋はお話して理解できる大人の方に楽しんで頂きたいのです(確かに大切にしている部屋なので)。予約の際によく読んで頂ければ、ご理解も頂けるのだろうと思います。
ちなみに御宿さか屋はお子様大歓迎のお宿です。なんせ多くのお礼参りのお子様(ほぼ未就学児)が来館されますし、ご両親も安心できる「響きにくいお部屋」(鉄筋棟)もご用意していますよ。その辺は何十年、いや何百年とお礼参りのお子様がおいでですからね。ある程度のノウハウあります。
また「特別室だから豪華なはず」と思われるのもちょっと違います。当然築50年以上経っていますから古いですよ。しかし畳などはもちろん手入れし入替え済みですし、水周りはシャワートイレもバッチリ完備。
マンションで暮らす時には経験しないでしょうが、庭付きの木造建築ですから雨が降る日は地面の濡れる匂いがします。木造ですから多少機密性に欠ける場合もあります。窓から見る景色はゆがんだ硝子越しです。こんな事もあるこの木造の部屋を、理解して感じ取れる方に泊まって頂けたらと思います。
実は私も時々ふぃっと特別室にひとりで泊まってみる事があるんですよ。感想は・・・マジ最高です・・・。これは泊まってみないと分からないでしょう?ぜひお試し下さい。朝食に起きられないかも知れません。
展望露天風呂付き準特別室からの紅葉を!
展望露天風呂が付いている準特別室「丸山」は吉奈の山並みが見渡せます。
今だったらこんな感じでしょうか?
寒暖差が大きくなって、オレンジや黄色・赤にだんだん染まりつつある山を見ながらの「紅葉風呂」がおすすめです。
このお部屋はもともと2つのお部屋だったのですが、改装時に2つを中廊下でつないだコネクティングルームにしてしまいました。
↓ 手前の部屋は居間と露天風呂付き
↓ 奥の部屋はゆったり広めの和室。静かに眠るのにぴったり。簡単なマッサージチェアもあります
それぞれ壁でしっかりと孤立したお部屋が2つつながっているので、3世代や2世代の旅のご旅行でもOK。夜中でも両方のお部屋からトイレにたてます。
この期間はこのお部屋を利用しやすいモニター価格にしています。どうぞお試し下さいませ。
秋のお散歩にいかがでしょう?【修善寺温泉散策コース】
修善寺温泉に皆様はどんなイメージをお持ちですか?
1200年の昔からある「伊豆の小京都」?「賑やかな温泉街」?実はどれもちょっとちがうかも。
修善寺温泉はこじんまりとした温泉街。誤解を恐れずに言うなら良い意味で「田舎の温泉街」です。こじんまりとしたお土産屋さん・飲食施設・どれも派手なものはありません。ボーっとしながらお散歩するには良いところ。私のイメージは、意外とリュックを背負った年配のご夫婦が散策しているっていう感じなのです。
そういう意味ではお散歩にちょうどぴったりのコースがありました。定番の観光スポットをめぐりながら歩きやすいコースになっています。
このチラシ自体が「浴衣姿で歩く」のを基本としていますから、約1時間コースで、それほど疲れずに気軽な散策が楽しめるでしょう。
これくらいの気軽さなら、この他に「修善寺もみじ林」に寄って帰ることもおすすめできます
なつかしのお客様
女将の昔からのお友達がおいでになりました。
Kさまはその昔女将と一緒にお茶のお稽古に通っていたお友達ということで、とっても懐かしい写真をお持ち下さいました。
女将は独身時代より裏千家のお稽古に通っていました。師匠である島崎宗美先生は、東京(ご自宅)での教室の他に伊豆の当時「さかや旅館」に出張稽古に出かけてました。なんとなくお気づきの方もおいででしょうが、この島崎宗美先生のご紹介で母はさか屋旅館に嫁ぐ事になったのです。言わば両親の仲人さんで、かつ私の厳しい祖母代わり…。現在でもカクシャクとしたご婦人でございます。
その当時のお茶会の写真ですね。さて、女将はどこにいるのでしょう?
女将は幼い私達に「誰も信じてくれないけど、昔は本当にスリムだったの。やせてたんだから」としょっちゅう言ってたものです。
コチラの拡大した写真の中にわが母・女将がおります。さぁどれでしょう?
確かにやせています(笑)。当時は23才、実はこの写真が彼女の将来を左右するきっかけになったのでした。
ご想像の通り女将という職業は、派手な表の部分は5%もなく、大変な裏方の仕事がほとんどなのですね。彼女はこの後20年以上も若女将として苦労を重ねます。もし私だったらとても務まらない…。やはり嫁として来た人と、その家に生まれただけの人とは「覚悟」が違う。「古い家だからこそ新しい風を入れたい」と願った祖父の気持ちが良くわかります。この古い写真を見て、私も思いを新たにしたのでした。
Kさまに頂いたお写真で、思いがけずいろいろ考える機会になりました。女将も最近やっと(!)Kさまのようなお友達に来て頂ける気持ちの余裕が出来たようです。ぜひまたおいで下さいませ。心よりお持ちしております。