字(あざな)の美しさ 〜 天城の土地名
天城には美しい響きの字(あざな)が多くあります。それは主にその土地のルーツを表すことが多いですよね。天城でも同じです。
御宿さか屋のお部屋名は主にその字から名づけたものが多いのです。たとえば「特別室・館山荘」はその建物が建つ土地の名前「館山」という字からとりました。「館があった山」ですね。
旧館はなれ「鐘打荘」も同じこと。吉奈の古刹「善名寺」の鐘楼があった場所を「鐘打野」と言います。「護摩窪」という土地は「護摩」を焚いた場所。善名寺は724年に建立された大変古い寺院で、昔は大きな境内がありました。お寺にちなんだ字が多いのは、吉奈温泉の特徴かもしれません。
さか屋の客室の名前も面白いですよ。「嫁入戸」「花沢」「加美住」「西斗」「古畑」「赤羽根」「丸山」「寿々垣」「矢筈」これみーんな字、土地の名前です。「花沢」「寿々垣」は第2源泉・第3源泉の名前にもなっています。
山の名前もあります。「遠笠」「鷹取」「万二」「万三」など。「万二郎」「万三郎」は天城連山の名前です。さか屋にお泊りになるときはお部屋の名前もチェックしてみて下さい。
車である集落を通ったのですが、やけに柿がなっているので不思議に思っていたら
「だからここは柿木っていうのよ」と教えられました。ホントに柿の木が多いんですよ。秋で実がなっているから、わかる光景です。植えているのか、もともとあったのか?多くの柿の実が熟れ熟れでなってました。
深まりつつある田舎の秋です。
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