御宿さか屋の温泉は・・・天城・吉奈温泉「露天風呂顛末記」
さか屋の温泉は全て【100%源泉掛流し】の湯船です。大浴場・露天風呂・貸切露天からお部屋の露天風呂、内風呂に至るまで。この数を全て温泉でまかなうのは、やはり努力が必要です。結構これが大変なのです。
「源泉だけ」と決めたのは15年ほど前。それまでは大量輸送の団体旅行最盛期でもあったので、お客様はぬるい温泉が嫌いでした。多くの人が入ると温度が下がるので、さか屋も循環・加温も致しかた無しという感じです。
きっかけは単純に「循環の機械が故障したこと」。なんとかナシでやってみようと決めて、日々の換水と清掃に力を入れ、環境整備として露天風呂に工事を施しました。
そう、一番困ったのは露天風呂です。大浴場は窓の開閉で温度管理が可能ですが、露天風呂は全くのオープン。どれほど源泉をどばどば注いでも、表面積があれば熱は奪われ温度は上がりません。これ以上は「容積を小さくし頻繁に対流させて温度を保つしかない」と寝湯を増設し容積を減らしたのです。逆に言うと、大きな露天風呂にしようとしたら循環させるしかないのです。温泉の質は落ちますけどね。
大浴場の湯船も入れ替え、複数の温度の違う湯船で入浴できるようにしました。そして12年前に貸切露天風呂を設置。小さい湯船なら露天でも対流が良いので温度は保てます。3年前に貸切露天をもうひとつ増やしました。
つい3〜4年前に温泉偽装騒動があり、「源泉」や「循環湯」について興味を持たれる様になりました。それ以後は温泉についてお褒めの言葉を多く頂くように。私共もチェックの為出来るだけ浸かるようにしていますが、やはりフレッシュな温泉は浸かると分かります。
いくら対流を良くしても、冬場の露天風呂はがんばって39度より上がりません。今では「源泉なのでご了承下さい」とお願いすると皆さん理解を示して下さる様になりました。
「浸かるまでは寒いけど、浸かったらいい感じでずーっと入ってました!ほんのり暖かい程度でも寒くはならないし、入ってられない程ではないですよ?やっぱり源泉だからですね」という方もおいでです。
やはりもともとぬるめの温泉ですが、どちらかと言うと「寒風吹きすさんでる中、裸で移動すること」が寒いようで。あと39度ってもうほぼ体温に近いですから、体温が上がってくると体内と体外の温度が同じになって、温泉を一瞬水のように感じる時があるのです。ここまで浸かったらやはり暖かい湯船へどうぞ。
★詳しい空室状況はコチラ★
↓参加することになりました。よろしければ押して下さいませ
ブログランキングranQ