苦境と感謝の1年でした

3・11から1年経ちました。
いろんな事がありすぎて、一言では言い表せません。
あの震災があるまでは今までになく運営も好調で、景気が好転し始めたのかと思うほど「今年は明るい年になるかも」と希望を口にしていました。同じ思いのお宿さんも多かったようですね。しかしあの一瞬ですべて消えたのです。
ひっきりなしに鳴るキャンセルの電話。先日まで常にあった新規予約はパタリと止まりそれが1週間続きました。1週間後新規のご予約を頂いたとき、どんなにありがたく思ったことでしょう。
それから経験した東電の「輪番停電」は最悪でした。何よりも大きなマーケットである首都圏のお客様自身の生活が安定しないために「温泉旅行」という娯楽は一番先に消え景気をどん底まで落とすことになりました。停電自体は何とかお客様に楽しんで頂けるよう工夫を重ねたので、なかなか好評ではあったのですがお客様にはご迷惑おかけいたしました。お詫び申し上げます。
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先日嬉しい事がありました。昨年の震災の翌日に宿泊予定だったお客様が、ちょうど約1年後に宿泊して下さったのです。あれほどの大きな災害を挟みながら、当館においで下さったお客様です。うれしくて思わずお声をおかけしてしまいました。お客様に支えて頂いている「御宿さか屋」なのだと思いを新たに致しました。
皆様に心から御礼を申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。お導き頂ければ、大変嬉しく存じます。
御宿さか屋 一同