天城湯ヶ島と文学〜井上靖「しろばんば」
私が子供の頃、一番初めに知った郷土文学はやはり井上靖でした。中学受験のテキストにもよく登場した「しろばんば」や「あすなろ物語」。世に「私小説」は多く存在するでしょうが、これほど有名な作品もあまりないかも知れません。
文中に溢れる郷土への複雑な思い(私にはそう見える)は、この土地に住む子供なら感じた事がある気持ちなのか。読んでいて辛くなる時もあります。しかし総じて「切ないような郷愁」は多くの方が感じるのではないでしょうか。
時々ありませんか?素晴らしい夕焼けを見ていると「どこか分からないけど、どこかに帰りたくなる」気持ちになること。これがマウイ島で見たらこんな感じにはならないのですが。この郷愁に魅せられて人は集まるのかも知れません。
天城においでの際はぜひもう一度「しろばんば」を読んでからお越し下さい。天城を心から堪能することが出来ると思います。
★空室状況はこちらをクリック★