「2010年12月」の記事一覧
旬の野菜とジビエの旨さ〜【大名焼】の魅力
当館のオリジナル料理、岡本太郎氏命名【大名焼】は今から約60年以上前に考えられた料理です。
60年もやってきた料理なのに、不思議とここ数年になってからこの【大名焼】当館にしかない「オンリーワン商品」として大変注目を浴び、多くのお客様に喜んで頂けるようになりました。
海の幸は駿河湾のアジを中心とした地魚のお造りを。スープがわりに飲んで頂ける漁師鍋「活桜海老なべ」は女将と板長のアイディアで、生さくら海老を生かす極上の出汁がたまらなく美味です。
そして真打ち山の幸「大名焼」は新鮮な地元野菜と猪・牛・豚肉を鉄板で蒸し焼きにし、自家製ポン酢で食べて頂くというもの。これが旨い!んですよ。
野菜を下に敷き、上に薄切りにした肉を乗せて蒸し焼きにすることで、直接火がかからない為に肉はよりいっそうジューシィに、野菜には肉の旨味がまわって美味しくなるんです。さらに本来ならば鍋料理に使うポン酢で食べる事で、油の強い部位でもさっぱり食べられると評判になったのです。
ご覧のように野菜の上に肉をかぶせるようにして置きます。ジワジワと火が通ってきますから、片面の色が変ったところでお肉をひっくり返す。野菜は火を通す事で甘みが増し、ポン酢につけるとご飯に合う!!
焼肉でもなく、野菜炒めでもない、素材それぞれの味が生きながら、美味しい!私自身がこの料理が大好きです。素材重視なので飽きが来ない、素材の美味しさ、特に野菜が季節ごとにわしわしと食べられる事。猪肉は臭みもなく、コラーゲンも多く、食事としても満足感がある。この味が分からない方はなんて不幸なんだといつも思います。
最近は「焼肉」文化が上陸して浸透してしまっていますが、この料理は違います。頭から「焼肉イメージ」でおいでになると、想像とは大きく違うものなので、ご注意下さい。
旅の醍醐味は、その土地のものをその土地の水で食べる事。自らの日常を抜け出してこそリフレッシュになるのだと思います。ぜひお試し下さい。
写真のプランは
「カニ&大名焼+キンメプラン」女将からキンメの煮付けのおまけ付き
(舟盛り・野菜&肉盛り・カニは4人前です)