「2010年03月」の記事一覧

ヤマザキマリ著「テルマエ・ロマエ」が『マンガ大賞2010』受賞

<マンガ大賞>「テルマエ・ロマエ」が大賞 古代ローマと現代日本の風呂がつながる
(3月17日15時24分配信 まんたんウェブ・Yahooニュース)
「古代ローマ時代の風呂限定の設計技師・ルシウスが、なぜか現代の日本の銭湯や温泉、浴槽にタイムスリップするようになり、風呂上がりのフルーツ牛乳やシャワー、あかすりタオル、シャンプーハットなどを知り、ローマで再現して名声を得ていく……というストーリー。09年11月に1巻が発売され、30万部を発行している。」

「マンガの直木賞」を目指して作られた「マンガ大賞」。今年は上記のまんがが受賞しました。次点はJAXAがばんばん出てくる「宇宙兄弟」これも面白い。
このお風呂マンガ大好きです。
お風呂に心血を注ぐのは日本人と古代ローマ人の共通項みたいですね。歴史の時間に習いませんでした?ローマの「カラカラ浴場」のこと。その「お風呂」は当時の社交の場として重要な位置を占めていたという話。
白藤の湯_0273-1.jpg
小学生の時はまだ吉奈温泉にも「共同浴場」があり、確かに社交の場として重要でしたもの。その日の出来事やたわいもない噂話、明日の学校の行事の話とか。生活に密着した情報を交換する場でしたね。友達と「吉奈のカラカラ浴場」呼んでました(笑)。
最初は銭湯にスリップするんだけど、そのうち温泉や個人宅の室内風呂、露天風呂なんかにも話が及んでいく様を、近代お風呂事情を古代ローマ版としてそのまま描いているのです。こうなってくると「次に何がくるか、こちらが考えなくては」って気持ちにさせられます。こことっても重要ポイントですよね。お風呂大国ニッポンでは、次になにがクルのでしょう。う〜ん、それが分かったら今苦労してませんな…
ヤマザキさんはイタリア人男性とご結婚されており「イタリア人家族のスゴサ」を描いたエッセイまんがを拝見していました。これもそのモーレツぶりがとってもミリョクテキ★イタリアのマンマのすごさがわかります。
世界各国、お風呂の概念はいろいろありますが、特に古代ローマ人とトルコ人・日本人の入れ込みようはすごい。日本では普通のバスタブに浸かって「ふぅ〜」ってやつは、ごく限られた民族の習慣だってご存知ですか?
私の中国人の友人に教えてもらったのですが、中国には湯船に浸かるという習慣がありません。バスタブはあるけど単に「シャワー受け」としか考えてないのだそうで。「お風呂の楽しみ」はもちろんのこと、当然「温泉の楽しみ」なんて知っている人はほとんどいません。著者のヤマザキさんも現在はリスボン在住のため、日本式お風呂に飢えているとのこと。この情熱がマンガになったらしいです。
私は嫌がるこの中国の友人をむりやり温泉に放り込んだのですが、いつまで経っても帰ってこない。そしたら「なにこれ、スッゴクいい!」といってなかなか出てこなかったのです。彼女は3ヵ月後の研修旅行の時には、数人なら一緒に入浴できるぐらいに成長(?)してました。体験すれば誰でもはまる「温泉マジック」です。
「テルマエ・ロマエ」風呂桶と赤い手ぬぐいのダヴィデがめじるし!
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吉奈温泉の古刹【善名寺】は桜が咲き始めました!

雨が降って気温もぐぐっと上がったせいか、吉奈温泉はいっきに花が咲き始めました。
先日ご近所の方がばっさり下さった「桃の花」は満開!あっという間でした…。早速今週末も新しい桃の枝を届けて下さるそうです。ありがたや、ありがたや。
桃花_0008.jpg
また桜の名所でもある吉奈温泉はもう咲き始めましたよ、桜たち。春の雨を受けて花が咲くエネルギーが満タンになったみたい。ぐんぐん伸びてぐんぐん咲いています。
子宝祈願の寺社【善名寺】の桜もきれいに咲き始めました。ぜひ参詣がてらお花見も楽しんで下さいね。御宿さか屋の真後ろにあります。徒歩3分。
桜・善名寺_0035-2.jpg
4月は花見風呂のシーズンです。これから少しずつご紹介していきますね。
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【女性自身】神の水&パワーウォーター全国ベスト8

以前掲載された記事も順次載せていきます。
先年から「パワースポット」が流行っていますね。昔から古い寺社のあるところはその傾向が強いと言われ、その場所に行き心身ともに土地のパワーを受けて、開運祈願をするというもの。
明治神宮の「清正井」とかが有名ですね。昨日は東京からの帰り道「縁結びのパワースポット・九頭竜神社に行こう!」というバスツアーのポスターを見かけました。社会情勢が冷え込み、安定した生活が危ぶまれる今の時代。人はやっぱり精神的な寄り居所を求めるみたいです。
実は吉奈温泉もかなりのパワースポットなんですよ。昔から言い伝えられている霊験あらたかな「子宝の湯」はその象徴のようなものですね。昨年私共も取材を少しですが受けていました。
女性自身パワーウォーター_0003-1.jpg
女性自身2009年8月4日号
女性自身パワーウォーター_0002-2.jpg
パワースポットの考え方にはいろいろあるようですが、このように雑誌に取り上げられる以前から「さかやは土地の利がある」「風水的に大変重要な位置に建っており、源泉・寺社との関係性も良い」とその方面の知識者から言われていたのでした。
400年以上も1つの家族が家を守り商売を続けていられるなんて、大変幸運なこと。努力もしたでしょうが、何かしら大きな力の庇護があったのかも知れませんね。
岡本太郎さんは吉奈温泉の「なんでもない普通の風景」を愛され、この地で癒されたそうです。吉奈温泉の長い月日の中で、多くの方がそうお考え下さったのかも知れません。この場所へぜひ一度おいで頂き、実感してみてはいかがでしょうか?
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ここ数週間考えていたこと

3月ももう半ば過ぎ。伊豆が一番にぎやかな時期と言えるでしょう。多少混んでくると、平常時に聞いたことのないご意見を頂くことがあります。
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例えば、建物の構造に関するご意見です。貸切風呂の仕様が粗末だ・廊下が狭い・部屋が古い・著名人が泊まった老舗なのに華やかさがない、など。
めったにないことですが料理に関することは、料理に手を掛けていない。
スタイルに関することは、女将の挨拶がない・仲居がいない。
ついには、伊豆なのにどうして寒いんだ???というものまで。
正直どうお答えしたら良いか考え込むことが多いです。
誤解を恐れずに言えば、そうおっしゃる方々のほとんどが50代以上です。もしかしたら、当館のご案内が上手に説明出来ていないのかもしれません。ここではっきり申し上げたほうが良さそうです。
当館は長く続けてきた宿です。当然それなりに歴史を刻んだ建物を使用しています。古くなったから壊すという考えが当館は嫌いです。古い建物をいとおしみながら、修繕して大切に使ってきました。それに新たな味わいを加えながら、これからもやっていくつもりです。途中インテリアコーディネーターに入ってもらい、当館らしいロビーも作ってもらいました。でも大きな壊して建て直しなんていうのは、この先もありません。
壊して建て直しがお好きな方、ぴっかぴかの新しい建物がお好きな方は当館には不向きです。貸切風呂は素朴さと大胆さを目指したもので、開放的なスペースだからこそ作り込みは不要と考えています。
部屋の畳については使用頻度からすると自然素材だと問題が多い。清掃や衛生上のことを考えると、通常のイグサ畳よりずっと高価でしたが、ぱっと見には分からない合成繊維の畳にしました。苦心した末の高価な畳ですが、これを「ビニール畳」と言われては、当館としても言いようがありません。
「じゅらく塗り」自体をご存知ないのかもしれませんが、壁のしみは歴史としてあえて直さないのが通常です。それでもいろんなご意見の末、一部は壁紙に仕様を変更した部屋もございます。
料理はあえて3種類のコースをご用意し、作りこんだ創作会席やざっくり山海の幸を味わう囲炉裏料理などに分かれています。全て女将と板長が厳選した素材を走り回って仕入れ、愛情も手間もかかっています。お客様のお好みで選べるスタイルなので、自分にあったコースがわからなければご相談下さい。一番リーズナブルなものが量が少ないわけではありません。価格で選ばないで下さい。
当館の女将は現場主義のため、常にお客様と供におります。あえて名乗らなくともご覧になれば、誰が女将かわかるでしょう。TVの影響でしょうか、女将の挨拶や玄関で仲居がずらっとお迎えするような宿は大型・団体旅館の方法です。当館ではあくまでお客様が主役なので、スタッフは出来る限り姿を見せないように配慮しています。ちなみに仲居という業種は当館にはありません。
さか屋は現在、徹底して温泉と室内の温度を管理しております。その日の気温にあわせて、温泉も室内のエアコンも設定、温めています。ただし廊下等、開放された空間については「むんむんと暖かい」というのは無理です。寒く感じないように断熱材や燃料の選定まで考え、自然にやさしいエコロジカルな宿を目指しています。これは地球規模の考えなので、ご理解頂けますようお願いしております。
「お客様に出来る限り良いものを提供し、楽しい休日を過ごして頂くこと」これが命題です。もちろん要不要を熟考して上で現在のさか屋になりました。出来ましたらご理解頂けるとありがたく存じます。
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突然のお客様!温泉エッセイスト・山崎まゆみさん

天城に今年2回目の雪が降った3/8(月)の翌日、突然お客様がお出でになりました。温泉エッセイスト・山崎まゆみさんです。
黒澤明監督の取材でお知り合いになったのですが、なんとも気さくなそのお人柄にすっかり意気投合してしまったのでした。当日は近くの宿まで取材でお出でになるとの事で「ちょっとおしゃべりしに会いませんか」と言う話はしていたのです。お迎えに行ったら「カメラクルーもいいですか?」と突然撮影になってしまいました!?あんまりない展開ですね(笑)。
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山崎さんとおしゃべりしていると、本当に途切れなくずうぅっと話し込んでしまうので、最初は撮影していたクルーの皆様も飽きたのか、途中お風呂の撮影に。
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なんせ雪の日の翌日ですから、寒いさむい〜(寒)!
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自称「バタ臭い顔(!)」とおっしゃいますが、とってもチャーミングな美人の山崎まゆみさん。混浴フリークでもあり、先日当館も取り上げて頂いたとなりのマエストロにも「混浴マエストロ」として登場もされています。こんな方が「混浴していたら、誰も見逃しませんよね」。現在4月に放送予定のご自身のドキュメントを撮影しながら、全国行脚中とか。北から南まで歩くそうです。
彼女と話していることはとても放送できませんし、ここでも書けません(!)。すみません。でも面白いんですよね〜?お聞きになりたい方は、お越しになったらお話しましょう(笑)。
温泉事情の最前線で活躍している女性としてでなくとも、お友達として彼女とお知り合いになれて本当にうれしいです。
追記:山崎まゆみさんのブログでもUPして下さいました。また突然!のおこしをお待ちしております(笑
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