陶芸家の集まる郷 〜 天城・吉奈温泉の魅力

土いじりは子供の時、砂場で遊んだ思い出があるくらい。土に触れていると不思議と癒されると言う方は多いですね。
天城・吉奈温泉はなぜか陶芸家が集まる場所で、以前は3人もお住まいでした。
一番最初に移り住んで来られた「芳村やきもの資料館」主宰の芳村俊一先生は、残念ながら数年前にお亡くなりになりましたが、今でも一部残された窯を守っている方々がおいでです。
【人に陶あり】
へんど会
幼い頃、やんちゃで近所の家々(子供が居る居ないに関わらず)に裏庭から訪問しまくっていた私は、当然引っ越していらした芳村先生の家にもよく伺いました。枠にとらわれずいろんな土を焼いてみて、どんな色になったかとか熱く語って下さったのを覚えています。
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吉奈温泉の良いところは、実は集落のさらに奥にある「吉奈新田地区」の風景にあると、私は昔から思ってます。
江戸時代以前から温泉地として人の往来があった「吉奈温泉」は田舎ですが、大正の頃に洋館があったというハイカラな場所でした。それより奥の「吉奈新田」の方が、昔ながらの山と河と少しの民家が一体となった「日本の原風景」とも言える田舎の情景が楽しめるのです。谷内六郎さんの絵が大好きな私としては、そちらの方が好きでよくスケッチに出かけていました。
個人的には、もともと住んでいた吉奈温泉・大湯源泉の正面の建物から、吉奈新田よりの日当たり最高の丘に家を建て、移り住んだ時は本当に嬉しかったです。周りは山と杉林しかありません。
春になればウグイスが梅や桜の枝先にとまってさえずる。夏には深い緑の木々が風に吹かれ、海の波のように揺れています。秋は圧倒される赤と高い空に見とれて、冬は真っ暗な空に燦然と輝く星々の近さに感動する。これこそ吉奈の醍醐味だと常々思っているのです。
現在吉奈新田に居を構えておいでの高木通宏先生。「天城宏山窯」という窯をお持ちの高木先生もこの環境に魅せられて、移り住んで来られたおひとりです。高木先生とはよくお話しするのですが「この山と緑に包まれ、移り変わる四季の情景をアトリエから眺めながら製作活動できる素晴らしさ」をいつも力説されます。
意外と地元に住んでいる人間には、土地の魅力って分かりずらい。外から見たり、一度離れた方が気づくのでしょうね。
吉奈においでの際は、ぜひお散歩してみて下さい。「なんにもない自然」もたまには楽しいかもしれません。
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