たんぼの季節・・・月夜とかえるの大合唱

吉奈を初めて訪れる時「この道の先に本当に旅館があるのだろうか?」と思った方も少なからずおいでの様子。
そう、吉奈温泉は中伊豆の街道から1キロ程入ったところにあるのです。だからこそ静寂なる湯の郷が今でも守られているのですが、温泉場に辿り着くまでは遠くに山を見ながら、田んぼの中のつづらおりの道を行きます。当然人家はありません。
この辺りの田んぼはほとんどが兼業農家なので、5月のGWは絶好の田植えシーズン。一斉に田んぼに水が張られ、土と草の香りがしてきます。昼間は仕事中なのでその姿を見ることはありませんが、つい先日の夜、車でその道を通りました。
満月の光に照らされて、山の稜線が影絵のように浮かび上がります。それが田んぼにも映って不思議なコントラスト…。地味な黒と深い藍色の世界なのですが、とてもきれいでした。
もうひとつ、田んぼに張られた水に集まった蛙が、一斉に歌いだすのです。「ぎゃわろっ、ぎゃわろっ、ぎゃわろろろろりっ」とは誰の詩でしたっけ?でも、あんなものではなくもう、360度サラウンドかえる。これはスゴイ。
これは田舎ならではの体験!ぜひ夜のお散歩に出かけてみませんか。懐中電灯も良いけど、友人いわく「真の闇っていうのもなかなか体験できないからねー吉奈スゴイね!」とのことですから。足元はきちんと靴のほうが良いかも。
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